東芝トップランナーモールド変圧器2014 モールド変圧器NFシリーズ
モールド変圧器NFシリーズ
現在多く使われている旧JIS品(JIS C 4306-1999)と比較して、約50%の損失を低減という大きな省エネ効果を実現した変圧器です。また、絶縁性能や製造技術を改良し、据付面積を従来のトップランナー変圧器と同等レベルのコンパクト化を実現しました。鉄心製造技術を改良したことで、変圧器から出る騒音を、JIS C 4306-2013規格値と比較して10dB~20dB程度の低減をしました。1,000kVA以下の変圧器本体の耐地震強度を2Gに対応し、端子の変位を50mm以下に抑制しました。
仕様
適用 | 東芝トップランナーモールド変圧器2014 | ||||
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対象区分 | 標準仕様品 | 準標準仕様品 | |||
適用規格 | JIS C 4306-2013 | JEM 1501-2012 JEC-2200-1995準用 JIS C 4306-2013準用 | |||
相 | 単相 | 三相 | |||
形式 | 10~500kVA | 20~2,000kVA | 1,500~2,000kVA | 75~1,500kVA | |
定格一次電圧 | 6.6kV F6.75 / R6.6 / F6.45 / F6.3 / 6.15kV(75kVA以上) R6.6 / F6.3 / 6.0kV(50kVA以下) | ||||
定格二次電圧 | 210-105V | 210V | 420 / 242V 440 / 254V | 420 / 242V 415 / 240V 440 / 254V | |
結線 | 単三専用 | 50 kVA以下: Y/Y(Yy0) 75~500 kVA: Y/Δ(Yd1) 750~1,000 kVA: Y/Δ(Yd1) 750 kVA以上: Δ/Δ(Dd0) | Δ/Y(Dyn11) | Δ/Y(Dyn11) | |
定格容量(kVA) 型式 | 10 | RC-N23TA | - | - | - |
20 | RCT-N23TA | ||||
30 | |||||
50 | |||||
75 | RCT-N23TB | ||||
100 | |||||
150 | |||||
200 | |||||
300 | |||||
500 | |||||
750 | - | ||||
1,000 | |||||
1,500 | RCT-N23TA | ||||
2,000 |
付属品
モールド変圧器NFシリーズは、ご利用いただく方々の便利さを追求し、次のような標準付属品とオプションパーツが用意されています。
銘板(予備付属) | 銘板は、本体とは別にもう1枚付属します。収納盤などの見やすい場所に貼り付けてご利用ください。 | 標準付属 |
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一次端子保護カバー | 高圧側の一次端子を、高圧端子カバーで保護しました。カバーは透明なので、ケーブルを接続するボルトの緩み具合の点検にも便利です。 | 標準付属 |
無電圧タップ切替端子 | トランス表面にある無電圧タップ切替は、ロータリー式なので、タップ切替が容易にできます。なお、タップ切替作業は、トランスの回路を遮断して接地を確認の上、無電圧状態で行ってください。 | 標準付属 |
タップ端子保護カバー | タップ切替端子を透明絶縁カバーで保護し、高圧充電部の露出を防止します。カバーは透明なので、タップの点検にも便利です。 | 標準付属 |
接地端子 | 接地端子は、本体の下側にあります。 | 標準付属 |
固定座 | 固定座は、トランスをネジで固定するためのものです。 | 標準付属 |
全体吊金具 | トランスを移動させるためにクレーンなどで吊り上げるための金具です。 | 標準付属 |
上部振止め座 | 耐震強化として、上部振止め座を標準付属にしました。盤間にロープ取付が可能です。 | 標準付属 |
ダイヤル温度計 | 警報接点と最高指針が付いたダイヤル式温度計です。トランス内部のコイルの温度を測定するために使用します。ダイヤル温度計の感温部は、所要の絶縁の上に接地されていますので、感温部には触れないようにしてください。 | オプション |
測温抵抗体 | コイルの温度を中央監視するときなどに使用する測温抵抗体をご用意しました。抵抗素子はPt0-100、測定電流は5mA、温度範囲は0~200℃です。 | オプション |
防振ゴム | 固定座に取り付ける防振用のゴムです。防振装置搭載の場合は、揺れ防止のため、防振ゴムの付属は避けてください。 | オプション |
平車輪 | 変圧器の移動方向に応じて、平車輪の向きを90度方向変更できる車輪です。 | オプション |
混触防止板 | 一次側の異常時でも二次側に影響を及ぼしにくくするための装置です。単独でB種接地工事を行います。 | オプション |
保護ケース | オプション |
定格電流
定格容量kVA | 単相 | 三相 | ||||
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6,600V | 210-105V | 6,600V | 210V | 420V | 440V | |
10 | 1.52 | 47.6 | 0.88 | 27.5 | 13.7 | 13.1 |
20 | 3.03 | 95.2 | 1.75 | 55.0 | 27.5 | 26.2 |
30 | 4.55 | 143 | 2.62 | 82.5 | 41.2 | 39.4 |
50 | 7.58 | 238 | 4.37 | 137 | 68.7 | 65.6 |
75 | 11.4 | 357 | 6.56 | 206 | 103 | 98.4 |
100 | 15.2 | 476 | 8.75 | 275 | 137 | 131 |
150 | 22.7 | 714 | 13.1 | 412 | 206 | 197 |
200 | 30.3 | 952 | 17.5 | 550 | 275 | 262 |
300 | 45.5 | 1,430 | 26.2 | 825 | 412 | 394 |
500 | 75.8 | 2,380 | 43.7 | 1,370 | 687 | 656 |
750 | 65.6 | 2,060 | 1,030 | 984 | ||
1,000 | 87.5 | 2,750 | 1,370 | 1,310 | ||
1,500 | 131 | 4,120 | 2,060 | 1,970 | ||
2,000 | 175 | 5,500 | 2,750 | 2,620 |
混触防止板の接地
本体には、混触防止板専用の接地端子を設けております。出荷時はフレーム接地端子に仮接続されています。据付時に、混触防止板専用の接地端子から仮接続を取り外し、B種接地条件を満たす接地線を接続してください。
変圧器の混触防止板の接地は、電気設備技術基準の第24,25条により、B種接地工事を施すことと規定されています。また、フレームの接地については、第29条により、高圧・特別高圧用のものについては、A種接地工事を施すことが必要です。このため、混触防止板の接地は、混触防止板専用の接地端子を設け、単独でB種接地工事を施す必要があります。
モールド変圧器のコイル部への接触の注意
1.運転中及び運転直後のモールド変圧器のコイルの表面は樹脂層が帯電して巻線導体とほぼ同じ電位になっており、人が触れると感電するおそれがあります。また、コイルや鉄心は高温となっており、触れると火傷や怪我のおそれがありますので、変圧器に近づいたり触れたりしないでください。
2.線路端子部、タップ切替端子部及び、これらのカバーにも同様に触れないように注意してください。
3.東芝モールド変圧器では、警告ラベルを変圧器本体に張り付けています。同様の内容が付属の「取扱説明書」にも記載してありますので、作業前によくお読みください。
4.モールド変圧器の接地の際はキュービクルやケースへの収納、もしくは、フェンスなどの保護柵を設けるなど安全対策を施してください。
製品の標準使用状態
製品は以下の特殊使用状態を除く標準使用状態で使用されることを前提に設計・製作されております。標準使用状態(JIS C 4306-2013 4項使用状態による。)
周囲温度 (変圧器周囲温度) | -5℃~40℃(日間平均気温が35℃以下、及び、年間平均気温が20℃以下) |
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標高 | 1,000m以下 |
温度 | 30~90%、結露なし |
回路電圧 | 電圧波形はほぼ正弦波であり、三相回路の電圧はほぼ平衡していること。 |
特殊使用状態 |
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その他 | 本変圧器は一般配電用に設計、製造されたものです。負荷の種類や特性によっては使用が制限される場合があります。 |
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