開閉サージやコンデンサバンクへの適用基準、定格遮断電流の選定
開閉サージに対する適用基準
真空遮断器は、真空中におけるアークの拡散作用により遮断を行いますが、遮断性能が優れていることから、電流裁断現象を起こし、サージが発生することがあるので、負荷の種類によっては、保護が必要となってきます。
真空遮断器の開閉サージに対する適用基準は、次の表に準じてください。
真空遮断器 | 回転機 | 油入変圧器および6号A絶縁モールド変圧器 | 乾式変圧器 | 進相コンデンサ |
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V4C/V6C形 | CRサージサプレッサで保護します | 保護不要 | 避雷針で保護します | 保護不要(但し、コンデンサバンク適用基準容量以下) |
V4CS/V6CS形 | 保護不要 | 保護不要 | 保護不要 |
コンデンサバンクへの適用基準
真空遮断器のコンデンサ開閉は、下記容量以下であれば可能です。
回路電圧 | V4C/V6C形 | V4CS/V6CS形 |
---|---|---|
3.3kV | 200kvar | 2,000kvar |
6.6kV | 300kvar | 4,000kvar |
定格遮断電流の選定
回路の短絡電流以上の定格遮断電流を有する機種を選定します。
回路の短絡電流は、高圧受電の場合は電力会社から受電点の短絡電流が指示されますので、これにより決まります。
受電点から離れて接地する場合は、受電点から設置点までの配線インピーダンスを考慮して、短絡電流を算出してください。
定格電圧 | 定格遮断電流 | 参考遮断容量 |
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7.2kV | 8kA | 100MVA |
12.5kA | 160MVA | |
3.6kV | 8kA | 50MVA |
12.5kA | 80MVA |